本瓦葺きとは、本瓦の平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて並べる屋根の葺き方で、古くから社寺建築に用いられている葺き方です。
本瓦葺きは、重厚感はありますが屋根重量が重くなるのが弱点です。
耐久性と強度が高く、和風住宅によく似合うなどのメリットがあります。
価格が高い、定期的なメンテナンス、重量が多くなるなどのデメリットがあります。
桟瓦葺(さんがわらぶき)きとは、本瓦葺きの弱点である重量対策として、平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用した屋根の葺き方です。
江戸時代に開発されたのが『桟瓦葺』です。
これは、屋根の下板に横桟を打っておき、そこに瓦の端の¬型を引っかける工法です。
この工法だと∩型瓦を省略でき隣同士の瓦の重なり部分をも極めて少なくすることができ、また葺き土も軽減化できて屋根の軽量化とコストダウンに成功しました。
セメント瓦とは、セメントと砂を主原料にして混成し練ったものを加圧成形し乾燥した瓦です。
価格が安く、色合いが豊富などのメリットがありますが、割れやすく、定期的な塗装などのメンテナンスが必要などのデメリットがあります。
『平型化粧スレート』のことで屋根材の一種です。
セメント、けい砂を原料として、繊維で補強して作られています。
屋根の形状、勾配などを選ばない施工性の良さと、日本瓦に比べ安いのがメリットです。
重ねる面積も多く、隙間が少なく、吹込みや強風時のめくれ、飛散が少ないのが特徴。
ただし、スレート瓦(カラーベストやコロニアル)は表面の塗装が劣化する事により雨漏りする事があり、また割れがあった場合、部分的に交換補修する事が困難な屋根材です。(釘打ちのあと重ねていくため)
また、隙間が少ない事が長所ではありますが、それにより、屋根瓦のように呼吸する屋根材ではないので雨漏り以外に冬場の結露に弱く、下地の傷みが早い場合もあり(H14年度以前の物はアスベストを含んでいる物がほとんどです)、家の寿命を短くする原因にもなります。
金属製の屋根は、ステンレス製、アルミ製、ガルバニウム鋼板製などがあり、金属によって持つ特徴が様々です。
軽量で燃えにくく、地震対策に最適なことがあります。
また、デザイン性が高く、瓦やスレート材には不可能な形状にも対応できます。
コストが低いのも魅力です。
傾斜の小さな屋根に使用した場合には、雨音の音などが気になってしまう事があります。
また、断熱性が他の屋根材より低く、熱を通しやすいのがデメリットです。
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